業界ごとの転職事情

転職しやすい業界

実際問題として転職は全ての職種で行えるというわけではなく、職業によってはどうやっても転職が難しいという場合も存在します。しかしその逆に非常に転職が容易な業界もあるので、そうした業界の特徴を見ていくことでその共通点を探っていきましょう。結論を先にお伝えしてしまうと、慢性的な人手不足に悩んでしまっている業界やそもそもそうなっている原因として労働条件が良くない業界、それに実力主義が一般的で出自を問わない業界などが当てはまります。

医療・福祉

転職を行いやすい業界の代表格は医療・福祉業界と言えるでしょう。なぜならこうした業界は勤務形態が不規則で労働時間も長いため、辞めてしまう人が多く慢性的な人手不足に陥っているからです。しかも少子高齢化の影響で絶対的な雇用するべき人数も年々上昇してしまっています。今後もますます人材への需要が高まることが予想されるため、当面転職は行いやすい業界と言えるでしょう。
また仕事柄資格が重視され、例えば看護師などは資格を有していないと土俵にも上がれない場合がありますが、逆に言うと資格さえ持っていれば全国どこでも通用するという特徴もあります。

宿泊・飲食サービス

宿泊や飲食関連のサービス業も転職が行いやすい業界で、特に仕事の大変さによってどのお店も定着率が低く慢性的な人手不足に陥っています。給与は非常に安いにもかかわらず、休日は週に1日もないというところも多いのです。こうした店舗型のビジネスは1日でも多く、少しでも長く回転していた方が固定費の回収に繋がりやすいため、ハードワーク化しやすいという背景もあります。
また腕の良い人物かどうかの評価もその他の業界に比較して行いやすいと言えるでしょう。

建設業や土木業

建設業や土木業に関しては現在東日本大震災の復興需要と2020年東京オリンピックの建設需要、また2027年のリニア中央新幹線開通の開発需要などが重なっているため、物凄く売り手優位な状況です。単純にどこの会社も現場職員が集められないため仕事を受けられなくなってしまっている状態なので、転職希望者は引く手数多と言えるでしょう。

不動産業

また不動産関連の仕事もとても転職が行いやすく、特に賃貸物件の営業の仕事や住宅やマンションの販売の仕事はいつも求人が溢れています。これらの仕事は土日休めないことが多く、給与が成績連動性の場合が多いため、向いている人にはいいのですが多くの人にとっては辛く退職者が多く出てしまう仕事で人手不足になりがちなのです。